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  闇の遺伝情報  




§§ 闇の遺伝情報 §§

「ふぅ……」
 また何もすることがない世界に戻って来た。
 貧血で倒れるかもしれないとわかっていても、力の練習だけはしておかないと……
 今のところおじさまと私、どちらがリードしているんだろう。
 あまり凌辱的でない調教は、おじさまが望むような成果を上げているとは思えない。
 なぜなら、私はまだまだ正気だからだ。
 そして人知れず力の練習をしている。
 刺し違えるつもりだったら、相手の脳のどこかを破壊するくらいの力は、もうあるんじゃないかしら。
 でも刺し違えることはできない。
 私は死ねない。
 私の力を待ってる人達がいるから。

 力の練習は、何を対象にしようかしら。
 やっぱりいざというときに自由に動けるのが基本だから、また南京錠破壊にトライしてみよう。
 さっきは金属の塊をイメージしたため、きっと南京錠が歪んで外れなくなったんだ。
 首輪や手枷足枷は、本物を内部から壊して外せなくなったら嫌なので、今度は鎖をを切断するイメージでいってみよう。
 木の切断は成功してるから、金属でも大丈夫だろう。

 首輪に近い鎖の輪をイメージする。
 金属の分子と分子が離れる様子をイメージする。
 ……だめか……
 頭がクラッとした。
 やはり金属はまだ無理なのか……

 もう1回。
 うーーーーん!
 ウーーーーーーーン!!

 ジャラッと音がして、首から鎖が落ちた。
 少し間をおいて、切れた鎖の破片がチャリーンと床に落ちた。

「やった!」
 めまいに襲われる前に、床に寝そべって貧血に備える。
 うーー
 あーー来たっ!
 スーッと顔の血の気が引き、青ざめたって自分でわかる。
 気持ち悪い〜
 カレー吐いたら最悪だー。

 しかし不快さは一瞬で引き、顔に血の気が戻って来た。
 とりあえず、貧血に対する備えは絶対必要だな。
 でも、うまく使えば今すぐにでもおじさまをやっつけられるかも。

 心臓を一発で止めるにはどう念じればいいんだろう……
 ああ、恐ろしいことを考えてしまった。
 でも、ほんとにそんな力が手に入っちゃったんだ。
 お母さんはあっさりと力を使っていたから、誕生日が過ぎればこんな貧血の苦労をせずに、自由に力が使えるようになるのかな。
 自分の存在の恐ろしさに、急に怖くなった。

 力を使うと、気持ち悪くなったあとに、さらに寂しさが襲って来る。
 全世界から嫌われているような孤独感。
 心に明いた穴が埋まらない虚無感。
 それを忘れようと性器をいじる。

 クチュクチュいじって、快感が脳に回りはじめると、やっと人間らしさを取り戻したような気がして安心する。
 特に強い刺激を求めるわけでもなく、ただダラダラと緩いオナニーを続けるだけなんだけれど。
 ところが、そこへ刺激のタネが放り込まれると、とたんに淫らさに歯止めが効かなくなってしまうのだ。

 その時、目に入ったのは、金の檻。

 それは私が奴隷になってしまえば、私の日常の生活空間になる。
 どんな基準でそこへ入れられるのかは知らない。
 凶暴な王女として暴れ無いならば、別段出番の無い代物かもしれない。
 あるいはそうでなくても、私にマゾの心を植え付けるため、無理矢理にでもこの中で飼われてしまうのかもしれない。

 飼われる……

 記憶のどこかがほぐれ始めたのか、それともユックさんにうけたポニー調教のせいなのか、ここに来た時よりも確実に王家のプライドのようなものが私に芽生えている。
 それを持ったまま、檻で飼われる屈辱……

 ―― ドクン ――

 自分では制御できない、遺伝子の暗部に組込まれた闇の遺伝情報の発動を感じる。

 何べんも自問自答する。

 私の使命:調教に耐え、おじさまをやっつける。

 私の使命:調教に耐え、おじさまをやっつける。

 私の使命:調教に耐え、おじさまをやっつける。

 私の使命:調教に耐え、おじさまをやっつける。

 現状:敵の手の内で調教を受け流しつつ油断させて、力の練習をしている。

 達成の自信:充分アリ。

 ウフフ。
 全然平気。

 首輪の鎖が外れたので、足枷の鎖さえ巧くさばけば、この室内を自由に歩ける。
 金の檻だって試してみることができる。

 ―― ジャラ、ジャラ、ジャラ ――
 ―― ガツ、ガツ、ガツ ――

 ―― ジャラ、ジャラ、ジャラ ――
 ―― ガツ、ガツ、ガツ ――

 金の檻の前まで来た。
 檻は一辺が1.5mほどの立方体で、格子は強度が必要な部分は幅広の四角い格子、縦に走る格子は丸いものが使われていた。
 まさに動物を入れる檻のようなデザイン。
 アナムネでも地球でも、暴れる動物を閉じ込める物のデザインが共通しているということが不思議な感じがした。
 ただ、猛獣の檻と大きく違うのが、格子のデザインと材質だ。
 全部が金でできた太い格子には、彫金による見事な細工が施され、嵌め込まれた多くの宝石はそれ1つで充分国宝としての価値がありそうな物ばかりだ。
 長年積もった埃や油分で輝きは鈍っているが、磨けばまばゆいばかりに輝く黄金の檻になるだろう。

 入り口を探す。
 一見入り口が無いように見えたが、側面の付け根に大きな蝶番部分があり、反対側の端を持って引くと側面一面がそのまま開いた。
 床部分も格子になっているが、ここには所々木片が残っていて、昔は床板が敷いてあったように見える。
 ニルさんが椅子がまだだって言ってたけど、これは床板から全部作らないといけないだろう。
 こうしてみると、この檻は機能させるまでにはまだ時間がかかりそうだ。
 すぐ閉じ込められるわけではなさそうだ。
 なんだか少しホッとした。


 純粋な興味から、中に入って側面の格子を閉める。
 蝶番部分も留め金部分も格子の一辺を構成する一部になっているから、中から見るとまるで継ぎ目の無い檻に見える。

 はふっ……

 はふっ……

 こんな中で、何日も何年も暮らすなんて……

 床に寝たって、私の身長ですら体が全部伸ばせない。
 椅子があったら邪魔でしょうがない。
 それでも丸まって寝れば休めるのかな。

 お股をクチュクチュいじる指が止まんない。
 狂った王女はケダモノだからいいよ、こんな檻に入れられても。
 でも私は正気なのに、入れられちゃうんだ。

 狂った王女はきっと、檻に入れられただけでもエッチな気分が止まらなかったんだろう。
 その王女のマゾな部分が刺激されるとすれば、檻に入れるだけでも充分快感漬けのはず。
 それを貞操帯で制御して、イキたかったら言われた通りの仕事をしろ、と言って命令を聞かせたんだ。
 でも力の発動の原理からして、狂った王女にはあまり高度な仕事は期待できないから、早めに子供を生ませ、私と同じ年になったころにお払い箱……
 それでも10年以上も快感漬けにされたまま……

 ―― ゾクゾクゾクゾク! ――

 イイ!

 快感漬けイイ!!

 ああん!

 指が止まンないいいィィィィ!

 ぐんぐんひきつける。

 体がのけぞる。

 全身にビリビリと痺れる満足が広がり、少し緩めだけど気持ち良くイッた。



§§ 貞操帯装着 §§

 ―― ガチャン! ギイイイイイ…… ――

「あっれーーーぇ? 姫様、一晩中おったのっしみィー?!」
「キャーーーーーーッ!!」
 自ら檻に入ってオナニーしたあげく、そのままだらし無く寝込んだところを見られた!
「もう朝ですよー」
「いやあああああ!! 見ないで! 見ないでください!」
「えー? 全然気にしませんよぉー? あ、でもちょっと出て下さい。この檻の支度をしないといけないのでェ」

 ユックさんに言われて、私が真っ赤になりながら檻の側面を開けて外に出ると、ニルさんも一緒に立っていた。
「おはようございます、姫様」
「お、おはようございます……」
 ニルさんにまで見られて、ますます真っ赤になった。
 ユックさんが檻の中をガタガタ片付けている。
「姫様がぁ、マイペースで楽しんで下さってぇ、嬉しいですー! でも調教の期限が決まってるのでぇー、今日は朝から色々と進めなきゃなんない事もあるのでぇー、ちょっとだけつきあってくださーい!」
「はい」
 ニルさんが近寄ってくる。
「姫様、貞操帯のサイズ合わせますよ」
「ええっ! まだそれは嫌です!」
「だめです。これだけは従っていただきます」

 まずい……
 予定が早すぎるよ。
 貧血で倒れるの覚悟で、ここでこの2人を倒し、絽以の所に逃げ込み、絽以と二人で脱出しようか。

「姫様怖い顔ーーッ! そんなに心配ですかぁ?」
「ええと、姫様、本当に試着だけですから心配しないで。だってあの2つのディルドーを体内に入れないと、この貞操帯は本来の機能を発揮しないんですから」
「そうなんですか?」
「今の状態ではただの金属パンツです」
「そ、それならいいです」
「緊張されるのも無理ないと思いますので、こちらの鍵をお預けしておきます」
 金の鍵を渡された。
 貞操帯本体や枷と同じように精巧な彫金細工が施され、ダイヤモンドのような宝石がちりばめられている。

「ご自分で解錠してみてください」
 言われるままに、ニルさんが差し出す貞操帯の、おへその下辺りにある鍵穴にその鍵を差し込んで回すと、……開かない?
「左に3回、回すんです」
「あ、はい」
 左に一周回すと、何かがカチカチ言う音、もう一周回すとカチャンと大きな音、もう一周回すとカチッと何かが外れて腰を取巻くベルトがズルンと抜けた。
「ありがとうございます」

 ニルさんは鍵を抜いて私に返すと、そのまま貞操帯をシャワースペースに持って行って、ザーザーシャワーをかけて洗い、スプレーを何種類か掛けて、さらにシャワーで流した。
 水でバンバン洗うので、私は急に不安になった。
「あの、錆びたりしないんですか?」
「アハハ、内部機構までほとんど金の合金でできているので錆びませんよ。第一、何百年も前に作られたものがこうして正しく機能するんですから」
「なるほど……」
「一番怖いのは石鹸カスなどが中に入り込むことでしょうね。昔の凶暴な王女と姫様では多分お風呂に入る回数が違うと思うんです。この貞操帯は王女が力を用いて簡単に外せないように、施錠機構が3重になっていて複雑なんです。一応、埃やゴミには強くできているんですが、じわじわ溜まる石鹸カスは大敵だな……と」
 私は真っ青になった。
 いざとなれば貞操帯も壊せばいいと思っていたが、そんな破壊対策がしてあるなんて……

 貞操帯を拭いたり磨いたりしながら、ニルさんが続ける。
「ついでに言ってしまうと、ベルト部分も種類の違う金を三重にサンドイッチした構造になっているので、凶暴な王女が破壊しようとしても力を3回に分けて発動しないと壊せないんですね。手間取ってる間に快感漬けにされて取り押さえられちゃったようですよ」
「ひいい!」
「アハハ、昔の狂った王女の話ですから、姫様には関係ないです。安心してください」
 やはり本格的に貞操帯を嵌められたら、たとえ快感が途切れた時に力を使っても、もう外すことは不可能なんだ。

 貞操帯を拭き終わったニルさんが戻ってきた。
「はい、足を開いて立って下さい。足枷の鎖はそのままでも大丈夫ですから」
 言われた通りに立つ。
 いやぁぁ……
 股間がドロドロのままだ。
 ニルさんがにっこり笑って何事も無かったように濡れタオルで拭ってくれた。
 それが余計恥ずかしかった。

 貞操帯は前を股間からおへその下まで覆う幅広の板があり、おま○こに相当する部分の内側には、縦長のスリットが切られている。
 そしてスリットの表は装飾が施してある板で覆われ、細かい穴が明いている。
「このスリットは2つの機能があるのです。姫様の膣に何も入ってないときは、アソコのビラビラがこの溝から絞り出され、その上を薄い丈夫な金の板でカバーされます。膣への挿入は何物も許されず、カバーしてあるのでクリトリスもいじれません。おしっこはこの細かい穴から出ます。実際は姫様の膣には力を抑制するための中空のディルドーが挿入されますので、その時はこの溝でディルドーを貫く棒が固定されます。ビラビラは絞り出されず、奥で開いたままになります」

 ひいい!
 性器を拘束するために、そんなに何重ものしかけをするなんて!
 ニルさんの説明の言葉が頭の中でショートする。

 再び貞操帯を観察する。
 股下に相当する部分から後ろは、棒状の構造になっている。
 その構造は少し変わっていて、ちょうどお尻の穴の辺りはお尻の穴を囲むような、平面の歪んだ円形状になっていて、そこから先は緩くカーブした棒状だ。
 その先に小さなバックルがあり、そこから腰ベルトが左右に生えている。
 腰のベルトは幾分体に沿った形をしていて、しかも蝶番がついていてしなやかに曲がる。
 さっきのニルさんの説明を頭に入れながら見ると、どの蝶番も細かく区切られた構造で、一度には破壊できないようになっているようだ。
 棒状の構造の部分も、きっと内部的には多層構造になっているのだろう。

 ニルさんは、まず前を覆う板で私の股間を覆うと、それを手で支えるように指示した。
 そして、おしりの割れ目に来るのであろう棒状の部分と腰ベルトの塊を、股をくぐらせて後ろに回すと、棒をお尻に食い込ませ、腰ベルトを前に回した。
 腰ベルトの先端を前を覆う板の左右に差し込む。
 まだユルユルだが、一応穿けた。

 ニルさんが腰ベルトを掴み、相撲のまわしのようにぐいっと持ち上げると、お尻の穴の回りに金属のリングが食い込んだ。
「あう!」
 おしりの穴が絞り出されるような気がして、思わず叫んだ。
 ニルさんはかまわず腰のベルトを一番奥まで差し込み、位置を調整した。
「姫様、鍵をお願いします」
「はい」
 自分の手で、自分が今穿かされている貞操帯のおへその下の鍵穴に鍵を差し込み、ゆっくりと回した。
 一回転させると腰ベルトがみっちりと引き込まれた。
 おま○こを覆うプレートが強烈に密着し、前面の保護板の奥でビラビラが左右にぬちゅっと開いて固定された。
「ふあっ! なんか…… なんか割り開かれて…… ああん……」
 そして二回転目を回すと中でガチャガチャ音がして、三回転目でカチッと音がした。
「はふっ…… はふっ……」
 鍵を抜いてニルさんに渡す。
「いいんですか? お持ちになられてもいいんですよ?」
「ン…… いえ、思ったより問題無さそうなので、信用します」
「ありがとうございます。しばらくは着けたままにしてください」
「エッ! 合わせてみるだけじゃないんですか?」
「動いて見ないと、擦れや当たりがわからないのです。鍵、お返ししましょうか?」
「いえ…… いいです……」

「こんどはあたしのばーん!」
「えっ?」
「姫様ぁ、もいっぺん犬にしていいーー? ていうか命令?」
「あ、あの折り畳まれるヤツですか? い、いやッ!」
「だーめ、これも従ってもらいまーす!」
「いやああ!!」
「ひーめさまっ! こんなご褒美つきでもイヤ?」
 ユックさんは犬のしっぽのついた太いディルドウを見せた。

 ―― ゴクッ…… ――

「い、いりません! そんなご褒美!」
「はいはい、手を伸ばして」
「イヤだって言ってるのにィ!」
 二人がかりで右腕と右の上腕に幅広ベルトが巻き付けられた。
「いやぁ…… あれ、しびれて苦しいから、いやぁ…… スン…… スン……」
 泣いても許してくれない。

 足枷を結ぶ鎖が外され、太ももにもベルトが巻かれた。
 ふくらはぎはブーツの上からだ。
 今回は最初から肘と膝にパッドが取り付けられた。

「姫様、もっと楽しく考えてください。今から屋敷の中や外を犬の格好でおさんぽですよ? 最初のお茶会の時、みんなに見られてドロドロに濡れたじゃありませんか」
 説明しながらニルさんとユックさんで私の手足を折り畳んだ状態でベルトの金具を留めてゆく。
 手が完成すると、床に四つん這いにさせられ、足もまた折り畳んで留められた。
 足はブーツごと締められるので、圧迫が凄くて本当に苦しい。

 私はまた肘と膝で四つん這いの犬にされた。
「はーい、姫様、ご褒美ーーィ!」
「いやあああ! いりません! いりません!」
 大声で叫んでも許してくれない。
「おっと、ゆーちゃん大変」
「へ?」
「姫様ウンチ出て無いわ」
「えーーっ! 何やってんですかぁ? 姫様ァ!」
「え? あの、そんなに食べてないし、やっぱり石油缶にするのは恥ずかしくって……」
「もう慣れたでしょー? はいはい、ニルちゃん、お浣腸〜」
「いやああああ!」
 抵抗なんてできないまま、クスーーッとお浣腸された。
「グスングスン……」
「姫様、自業自得でしょーー?」
「うう……」
 悔しくって、素直にハイって言えない。

 すぐに便意の嵐が襲ってきた。
「あーーっ! 出る! でも! これっ! 貞操帯がっ!」
「はいはい、ちゃんと貞操帯のままで出ますから、心配しないで」
 二人掛かりで抱えられ、石油缶の上に中にうんちもおしっこも全部出した。
 おしっこはどうなるかと思ったら、貞操帯の前の部分の細かい穴からちゃんと出た。

「くっさーい! ロイヤルウンコ?」
「ぎゃーー! 言わないでーーッ! ひーー、もう殺してくださああいい!」
 目茶苦茶に暴れる。
「姫様、落ち着いて! 大丈夫ですよ。 もう、ゆーちゃん、バカ言ってないで洗ってあげてよ」
「はぁぁあい!」
「えふっ、えふっ…… くさくてごめんなさああああぁぁい」
 自分の排泄物の臭さがたまらなくつらかった。

 シャワースペースでお尻を洗ってもらった。
 おしっこの出る穴もシャワーで流してもらった。

「やっとおまちかねのご褒美ーーイ!」
「やぁぁ……」
 浣腸は激しく体力を奪う。
 私にはもう抗う気力すら無かった。

 涙を流しながら呆然として動かない私のお尻に、ユックさんがローションを塗り込んだ。

 あー来る! 来ちゃう!
 私の心をドロドロにするものが!

 先端がピトッとお尻の穴に触れる。
 ひうっ!
 ためらいもなく押し込まれる。
 くうっ!
 あ〜 あ〜 あ〜

 押される力に合わせて、お尻をうんち出すように開くと、ズブズブズルッと一気に入った。
「はああァンッッ!!」
 全身を貫く電撃のような快感に、臆面もなくよがり声を上げた。

 貫いたディルドーを左右に捻られる。
 極太にお尻の奥をくじられる嫌悪感が、塗り込まれたローションでほぐされてしまい、すぐにトロトロの甘い刺激に変わる。

「う」
  (きもちいい!!)
「あう」
  (きもちいい!!)
「んっ」
  (お尻きもちいいいよううう!!)

「ひーっめさまっ! まーだ我慢してるんですかーぁ? 『きもちいい』って叫ばなきゃ」
「はひはひはひっ! ソレ回さないでぇぇ!」
「姫様が正直に言うまで回しまーすッ! それそれ!」
「キャアアアア! き、きもちいい! きもちいいですっっ!!」
「よくできましたぁ!」
「あひィッ!!」
 最後にユックさんがディルドーを土台部分まで突っ込んだので悲鳴を上げた。
「あー、姫様ちゃーんと犬に見えますよー! 犬耳つけよっか」
「はいこれ」
「ニルちゃん、さーすが! 準備いいねッ! 姫様こっち向いて」
 お尻の異物感に打ちひしがれながらも、ガツガツと四つ足で向きを変えたら、しっぽとお揃いの犬耳のついたカチューシャを着けられた。

「さー! おさんぽだー! ……って言っても、あたし仕事だー。 いーなーニルちゃん。 ぢゃ、姫様、後程〜〜!」
「姫様、おさんぽは最初外にします? 中がいいですか?」
「お天気は?」
「うふふ、快晴です」
「では、はじめは外で……」
「はい、承知しました」




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