想う絶頂

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 ―― ザワザワ ――

 ―― ミチミチ ――

 再び、手足の愛撫からあたしの肉体を盛り上げはじめる触手服。
 もう、本当にたまらない。
 あたしの行為が評価されたのか、全身ゾクゾクとどんどん高みへ登る。

 そして細い触手が股の奥にチロチロと入り込み、その数を増やし、処女膜を破らない程度に膨らんだ。

「いやあああ!」

 膣が犯されたのだとはっきりわかる。
 処女の証しは無事らしいけど、中をこうしていじられれば精神的には犯された気分がひしひしと拡がる。

 中へ侵入した触手は、太くなってあたしの本当の奥を刺激する。
 子供を宿す袋に、得体の知れない生物が近付く恐怖に全身が強張る。
 でも……
 その手前の、内部の上部に、耐えられないほどきもちいい部分がある。

「んああああああ!!」

 そして太くなった先端がソコを突き上げた時、そこがあたしの快感のゴールなのだと実感した。

「きゃあああああ!!」

 これって、子袋の入り口……よね?

 ああ……
 ここが今朝からずっと続いて来た渇望の原点。
 ここをメチャクチャにかきまわされると、あたしはきっと満足する。
 女の本能があたしにそう教える。


 マーサがむっくり起き上がった。
 身動きとれないあたしの頭をいきなり膝枕した。
 マーサのなつかしいような女の匂いが鼻をくすぐる。
 煮込まれ続けるあたしに、真上から優しく微笑みかける。

「少しは相手を想うってこと、わかったかい? もう、イカせてあげるな?」

 マーサがあたしのお股に指を添え、触手のリズムに合わせて指を私のお股に当てると、さっきマーサに起きたような現象が起き、ビスチエの一部が開口して、肉芽付近がスーッと外気に晒された。

 開口部からマーサの指を受け容れる。

 あたしの、あたしのあの肉芽が指先でこねられている。

「どう?」
「うう…… ずっと全身ねぶられて、サワサワされて、もう弾けそうに高められてたの。グスッ……」
「こうやってされるのもいいけど、さっきみたいに、私にするのも良かったろ?」
「ま、まあね」
「アハハ、この状態でそんな口きけるんだ。すごいねクリスは」

 ぶわっと涙が出た。

「あたし…… あたし…… エッ…… エッ……」
「アハハ、何も言わなくていいよ」
 本心から相手を想っていたら、いちいち相手の口調に腹を立てることも、厳しく小言を言うこともない。
 あたしはこのお屋敷に来た時のメイド長の口調や、おじさまの反応、マーサの言葉などが全部一直線の軸上に並んでいたことに気付いて感無量になり泣いてしまった。
 今まで育った環境と全然違う心に囲まれていることを知って、涙が溢れる。

「素直に…… イケそうかい?」

 コクリと頷く。

 マーサは手袋に触手は入っていないらしく、右手のグローブをするりと取って素手になった。
 肉の襞(ひだ)に覆われたあたしの触手スカートをはだけ、紫色がちょっとだけ開口しているあたしの股間を露わにした。

「ああ……」

 もうあまりしゃべらず、ただあたしを見つめ、指先を股間に沿わせた。
 触手に嬲られ続けて充分に高まってるそこを、敢えて外側から優しく擦る。
 もどかしさは一瞬で新たな快感に換わり、触手に縛められている肉芽がキチキチに硬さを増して痛いほどだ。

「アアアッ!!!」

 指先がそこに触れ、爆発的な快感が走った。
 触手もイイけど、指もイイ!!

「本当は中が一番感じるんだけど、処女は大事だからね。今日は触手に任せるよ」

 その言葉に呼応するように、おしっこした時から突っ込まれたままだった、膀胱まで達する触手がピクリと硬くなった。

「女の子にはね、おしっこの通り道の中と外から圧迫されるとすごくきもちいい所があるんだよ。ふつうはこの穴の中からしか押上げられない部分なんだけど、もうわかるよね、触手なら同時に押せるんだ」

 説明が終わる否や、子袋手前まで満たしている中の触手の一部が膨らみ、股の入口から少し入った所をグイッと突き上げた。
 それをおしっこの道を満たしてる触手が、同時に中から押す。

「キャアアアア!!!」

 目の裏に明るい星が乱れ飛び、乾いた悲鳴をあげた。

 一瞬の刺激が過ぎると、口の中にまた唾液がどぼりと溢れた。

「ああ……」
「おいおい、気を抜かない方がい……」

「キャアアアア!!!」
 また!!

「ああ……」

 間髪入れずにまた!!!

「キャアアアア!!! しんじゃう!!」

 おしっこ穴を塞いでる触手の周囲を漏れるようにして、何かの液を噴いた。


「ハァ……ハァ…… もう充分よ……」
「アハハ、次で最後だよ」

 お腹を奥まで満たす触手がまた膨らみ、かきまわして欲しいと思っていたゾーンを突き上げる。

「!…………!!」

 今度は声すら出ない。

 自分が女である喜びを本能で実感する深い快感が全身を満たす。

 もう半分意識が無い感じ。

「おうい。クリスー。 アハハ、完全に虜(とりこ)だね。さあ、イキなよ」

 また股間の肉芽が優しく転がされた。

 もてあそばれてる、いじめられてる、なんて微塵も思わない。

 あたしが気持ち良くなることを、望んでもらってる。

 その想いが全身に染み込む。

「イク…… 『イク』ってわかってきた…… あたしほんとにイク……!!

 身体の奥で快感の塊が弾け始めた。

 気持ちいい……!

 もう制御不能。

 足を肉ソックスで棒状に、手を肉グローブで後ろ手に緊縛され、全身を棒のようにされたまま。

 首周りがまたモゾモゾする。

「やだ! こんな時にモガァ!!」

 口を最初みたく触手ボールと触手マスクで塞がれて。

「……!!! ……!!! ……!!! ……!!! ……!!!」

 絶叫してるんだけど、ほぼ無音。

 涙で滲む視界の正面で、マーサが優しく微笑んでいる。

 その顔が明るい光で霞む。

 生まれて初めての絶頂が、こんなデラックス過ぎていいの?

 全身を弓なりに反らせ、全力で痙攣させて、あたしは気を失った。


 *****


 気がつくと、さっきと同じ部屋に倒れたまま、マーサはいなくて、手足も融合緊縛から解放されていた。
 口のマスクもなく、ただ掃除しながら横倒しになったような状態だった。
 夢かとも思ったけど、口のまわりには涎がいっぱいだったし、マーサのおま○こ舐めた味も口に残ってる。
 そして激しい倦怠感……

 ギシギシと軋む身体を起こし、ぶよぶよするグローブで口を拭った。
 落ちてたハタキを拾って、緩慢な動作でお掃除の続き。

 ああ…… 子袋まで届く触手って、そのままなんだ……

 処女のまま犯され続けてる気分に眉をしかめたけど、この感覚は嫌じゃなかった。
 犯されるというより満たされる感じが、やっぱり自分のことを気にしてもらってるという感じに繋がってるから。


 *****


 残り2部屋を掃除したら、だんだん気分は普通に戻って来た。

 猛烈にお腹が空いた。

 ちょうどお昼なのでまた控え室に下りて、皆と一緒に昼食を摂った。

 先輩のお皿を片づける、ちょっと落ちてるゴミを拾う、椅子を直す。
 なんでもないことだった。

 マーサは遠目にあたしを見てニヤニヤわらってた。

 思い切りベーッと舌を出して返した。

 午後の仕事も普通にこなした。




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