ぐらでひめ

 |  小説目次  |  HOME
ぐらでひめ



 むかしむかしあるところにおてんばなお姫さまがおりました。
 姫さまは小さいときから剣術が大好きで、ひまさえあれば王国一の剣士であるニードレンと稽古ばかりしていました。
 姫さまはおとしごろになって体つきが剣術に向かなくなってきましたが、稽古を積んで腕を上げ、ニードレンでさえも負かすほどになりました。
 姫さまは王様が開いた剣術大会にも出場して優勝してしまい、王様は賞品を出さずに済んだので大喜びしました。

 さて、王国にはこの健全な宮殿での剣術大会の他に、本当の死闘を市民に見せるコロッセオがありました。
 姫はその剣術趣味が昂じてコロッセオでの死闘を見たがりましたが、国王は許しませんでした。
 色々なことにも興味が尽きない姫さまは、毎日のように男装をして城下にお忍びででかけます。
 剣にも自信があるので、護衛や従者など連れなくても平気でした。

 ある日城下でも卑しい者たちが住む界隈の近くで、剣闘士を育成するラニスタとよばれる師範が、若い剣闘士をスカウトする場面に出くわしました。
 ラニスタは嫌がる奴隷を無理に連れてゆこうとします。

「まて!」
「なんだお前は」
「誰でも良い、その者を放せ」
「いやだと言ったら?」
「お前を切る!」
「ガッハッハッハ!! ならばこうしよう。剣で勝負して、お前が勝ったらコイツはあきらめる。
 しかし、俺が勝ったらお前を剣闘士として連れてゆくぞ」
「いいだろう」
 姫さまはもとより負けるなど全く考えていません。
 しかしラニスタとは、もともと剣闘士として命がけで勝ち抜いて、その後現役を引退し師範になった者。
 技ばかりの姫さまがかなうわけはありません。
 姫さまは最初華麗に突き込んでいましたが、反撃に転じたラニスタの重い剣を受け切れず、とうとう剣を飛ばされてしまいました。
 生まれて初めての絶体絶命の屈辱に、姫さまは目の前が真っ暗になりました。
「ガハハハ、まあ、確かにスジはいい。だがこれではすぐ死ぬぞ。うんと鍛えてやるから覚悟しろ。奴隷を捕まえるよりいいものが手に入ったわい」
 ラニスタは敗北に茫然とする姫さまに手枷と首輪をつけ、口に声を封じる木の栓を押し込むと、自分の家へ向かいました。
「むーっ、むーっ」
 我に返った姫さまが叫びますが、2,3発殴られてそのまま連れて行かれてしまいました。

 ラニスタの家では当のラニスタが困惑していました。
 ラニスタにはこの人物が姫さまだとはわかりません。
 姫さまはコロッセオには見物に来ないので、顔を知らないのです。
 長年剣闘士しとして戦いの毎日を過ごし、引退してからも剣闘士を育てる毎日の彼には、王族の顔など関心もなければ知る機会すらほとんどないからです。
「ち、女だったのか」
 乱暴に裸にされ、女だということがバレてしまった姫さまは、持ち前の気丈さで辛うじて立っていましたが、今にも半狂乱になって泣きだしそうでした。
「どうやら貴族の娘の道楽のようだが、まあいい、予定は狂ったが久々の女闘奴だ、じっくり育てるさ」
 ラニスタは黒い革でできた頭をすっぽり覆うマスクを持ってきて、姫さまに被せました。
 マスクは目の穴と鼻の呼吸穴、そして口の穴があいていましたが、ラニスタは別の複雑な革製ベルトを、この全頭マスクを被せた姫さまの頭にさらに装着し、口にU字型の革ブロックがついたものを押し込み、ベルトで固定しました。
「以前に2人ほどおちぶれた貴族の娘を闘奴に育てたことがあったが、すぐに舌を噛んで死のうとするからな、
 しばらく我慢しろ」
「うー、うー」
 姫さまは声を奪われ、ただうめくしかできませんでした。

 姫さまは手枷を掛けられたまま小さな檻に入れられました。
 食事の時だけ口枷が外され、ドロドロの粥のようなものを飲まされると、すぐに口枷を嵌められてしまいました。

 次の日から闘奴としての訓練がはじまりました。
 全頭マスクと口枷はそのままに、姫さまは全裸のまま棒きれを持たされ、ラニスタと対峙します。
 スピードは圧倒的に姫さまが勝っていますが、棒を打ち合わせるごとにしびれるほどの衝撃が腕に伝わり、やがて連打の打ち込みを食らうと防戦一方となり、ついに手がしびれて棒を落としてしまいました。
「うーん、昨日も思ったが、やはり並の腕ではないなおまえ。もっと腕力つけて戦い方を考えれば、連勝も夢ではないぞ」

 それから姫さまは全頭マスクと口枷はそのままに、ぼろ布を着せられ、毎日筋力をつける基礎トレーニングを積みました。
 姫さまは持ち前の忍耐力で従順に従っていましたが、それはこのラニスタをやっつけてなんとか逃げ出そうと考えていたからでした。

 一週間が過ぎたころ、ラニスタは真っ黒な革製の衣装を持って来ました。
「おまえ、この一週間見ていると、ちゃんと筋肉はついているはずなのに、ちっともそれが表に出ねぇ。娼婦でもやろうってんならそりゃ最高だろうが、剣闘士にゃ見た目の強さも大事だからなぁ。そこで考えたんだが、おまえ、ボンデレキオ級のスペチアレで出場しろ。戦いに不向きな装束を纏うという条件のクラスで、スペチアレは性器改造、快感調教済み、さらに当日浣腸栓付きなら賞金3倍だ。そら、おまえのために衣装を作らせたぞ、これを着て戦うんだ」

 ラニスタは姫さまのぼろ衣装を脱がせ、口枷と全頭マスクも外しました。
 久しぶりに表情を外気に晒した姫さまは、せいいっぱいラニスタを睨みました。
「フフン、いい面構えになったじゃねぇか。しかしオッパイは風船みてぇだし、腰も細いままだなぁ。それに美人の女闘奴で長生きしたヤツぁいねえから、おまえの面ァ不吉でしょうがねぇ。すぐ死にそうだ。これを着ればその邪魔に揺れるオッパイも固定できるし、不必要な美人ヅラも見られることは無ぇ。おっと、その前に性器改造だったな」

 姫さまはおてんばで跳ねっ返りな性格でしたが、正義感が強く、責任を他人になすりつけるようなことが嫌いでした。
 なので、今回の事態も自分に責任があり、自分でなんとか逃げ出さねばと思っていました。
「豆にリングを通すのは基本として、ビラビラにも通すか? 多い方が点数が高いぞ。それにまんこの栓とケツの栓だな」
「まんこって…… 私、男の人を受け入れたことがまだ無い……」
「ヒューッ、そりゃ珍しい。もっとも、今までの奴隷あがりの女闘奴で処女なんていなかったし、以前の2人の貴族の娘も処女じゃなかったしな。面白れぇから処女のまま闘奴になるか。ただしピアスで処女のまま鎖陰するからな。てことで、ビラビラへのピアスは決定だ。しかも10ヶ所とはな、ガハハ」
 姫さまは鎖陰の意味がわからず、純潔は犯されないようなので少しホッとしていました。

「こっちへ来い」
 ラニスタは姫さまを鞍馬のような頑丈な木の台に仰向けにくくりつけ、布を噛ませました。
 荒々しい指で姫さまの可憐な股間をくつろげると、濃い酒をかけ、用意した千枚通しとコルクの受け木で、陰唇を閉じたまま、無造作に5ヶ所貫きました。
「グフッ! ぐあっ!」
 姫さまは鞍馬も裂けるかというほど暴れましたが、実際にはなすすべもなくラビアにピアシングされてしまいました。
 最後にクリトリスを横に貫かれると、さすがの姫さまも絶叫して気を失いました。
 ラニスタは節くれだった指に似合わぬ繊細な手つきで姫さまのクリトリスにリングを通すと、つなぎ目を潰して留めてしまいました。
 次に放射状に10本のとげの出た水滴型の金属プレートを持ってきて、左右にそれぞれ5本出ている刺を、ラビアにあけたピアス穴に通し、貫通した刺の先にそれぞれ金属球を差し込んでペンチで潰しました。
 プレートには美しい彫刻を模した穴があいていて、閉じ合わすことのできなくなった姫さまの陰唇の間から、ピンクの膣の入口や尿道口などが垣間見えました。
 リングで貫かれたクリトリスは、水滴型のプレートの先にある切り欠きで意地悪く勃起するように持ち上げられ、姫さまにいままで経験したことがないようなムズ痒いうずきを与えていました。

 姫さまは気を失ったまま、カビ臭い緑の汁を喉に流し込まれ、股間にもべっとり塗られ、縛られたまま放置されました。
 夜中に目が覚め、痛みと熱っぽさと痒みで大声をあげて暴れましたが、スッとする汁を飲まされ、また寝てしまいました。
 翌日、飲まされた薬汁のせいか熱も痛みも引きましたが、拘束を解かれたあと、プレートによって緩く開かれたまま永遠に固定されたピンク色のビラビラとクリピアスを目の当たりにして、姫さまは気が狂いそうでした。
 それでも歯をくいしばって反撃のチャンスをじっと待つのでした。

「ククク、傷の具合はどうだ。もう落ち着いたみてぇだな。さあ、これを着せてやるからこっちへ来い」
 ラニスタは姫さまを立たせると、姫さまのサイズで作らせた革の全身ツナギを着せてゆきました。
 お城では儀式の時しか履かないような高いヒールになったブーツ部分に足を通すと、その激しい不安定さに、この衣服が闘いに全く不向きだということがすぐにわかりました。
 そんな姫さまの気持ちをあざ笑うかのように、ラニスタは淡々と編上げを締めてゆきます。
 そして、腰まで穿かされると、股間からお尻までばっくりと大きく開いているデザインに気づき、死にそうな悲鳴をあげてしまいました。
「い、いや!」
「馬鹿野郎! お前の力不足を補ってくれる装飾ポイントのためだからな、いちいち騒ぐな」
 手袋部分に手を通し、胸まできっちり包まれると、背中の紐を仮止めされ、いよいよ全頭マスク部分を被せられました。
 ちゃんと髪の毛を通す穴が1つあり、ポニーテールのようにそこからまとめて髪の毛を出すと、マスクを絞られました。
 最後に背中をきっちり閉じて、背中を含め、全身の編上げをギチギチに増し締めされました。
 ラニスタは締めた革紐を固結びすると、端を全部切ってしまい、編上げ内に押し込みました。
 そして編上げ部分にたっぷりとニカワを塗ると、帯状の革を網目の上から貼り付け、編上げ部を完全に固めてしまいました。
「これでよし。万一試合中にほつれたり、相手に引っ張られたら命にかかわるからな。
 闘士相手なら紐はいじらないという仁義も通じるが、猛獣相手の時は無理だからな」
 姫さまはとうとう脱げない革の衣服を着せられてしまいました。

 ギチギチの拘束衣を着せられてしまいましたが、姫さまの心はまだ屈していませんでした。
 股間が剥き出しなのは気になりましたが、それでも逃げる時に丸裸よりましだと思っていました。
 しかも顔まで覆われているので、城まで逃げおおせれば姫だということがばれないと思いました。
「ようし、ニカワが固まったら本格的に剣を持って、その姿のまま自在に動けるようになるまで訓練だ」
 ラニスタは棒ではなく本物の剣を2本準備し、それを姫さまの傍らの壁に立て掛けると、今までいろいろ使った工具や革の切れ端などを始末しはじめました。
 姫さまが恐る恐る腕を回してみますと、ギシギシと非常に重いですが普通に動きます。
 足も重く不安定なだけで、ちゃんと動かせるようです。

 チャンスです。

 片付けに夢中なラニスタの目を盗み、少しずつ壁際の剣に近づくと、素早く剣を握ってラニスタに切りかかりました。
「やーっ!」
 驚いたラニスタは振り向きざまに横へ除けましたが、革で鈍っているとはいえ、姫さまの素早い剣はラニスタの腕に血のすじを付けました。
「こいつ!」
 ラニスタは片付け中のものを放り出し、素手で構えました。
「グフフフ、もうそれだけ動けるとは、こいつは期待できるな。だがお前は闘う『奴隷』だってことを忘れてるぜ」
「なにを!」
 姫さまが大上段に振りかぶって切りつけけた刃を、こともなげにバシッと両手で白刃どりすると、捻って剣を奪い、そのまま姫さまの喉元に突きつけました。
「……参った……」
 あまりの実力の差を見せつけられ、姫さまはこの男の言うことを聞くしかないとあきらめました。
「ここまで腕が違うとは…… 私は井の中の蛙だったようだ。このような姿になったが、どうか私に剣を教えてほしい」
「アッハッハ! この勘違い大馬鹿野郎! 何様のつもりだ。まあいい、時間はかかったがやっと準備ができたわけだ。女闘奴の楽しみはこれからだ。貴族のお嬢様か何だか知らねぇが、『奴隷』になったってことをじっくり味わいな」

 ラニスタは姫さまを天井からフックが下りている場所に立たせました。
 そして全頭マスクのてっぺん付近を探ると、折り込まれている鉄の環を引き出しました。
「これが仕置き用の仕掛けだ。まずはお前の意思での自由が全く無いということを味わってもらおうか」
 ラニスタはフックを鉄の環に掛け、壁際に巻きつけてあるロープを引きます。
 すると姫さまの頭のてっぺんから、細い丈夫な紐の束がズルリと出てきました。
 それと同時に、姫さまの全身がピーンと気を付けの姿勢になり、あらゆる部分がギシギシと締まってきました。
「うっぐう!」
 さらにラニスタがロープを引くと、とうとう姫さまはつま先が床から離れてしまいました。
「き、きつうい……」
 全身をまんべんなく締め付けられると、脱げない拷問のための殻に閉じ込められたんだとはっきりわかります。
「その衣服は皮が二重になっていて、輪っかを引っ張ると全身が締まるのさ。しばらくそうしていろ」
 ロープを調節して留めると、ラニスタはどこかへ行ってしまいました。
 つま先から頭まで、全身を締め付けられたままゆらゆらと揺れる姫さま。
 うっ血のしびれが全身を襲い、きつくて、つらくて、死にそうです。

 そのうちラニスタが液体の入った大きなカメを持ってきて、姫さまの背後に置きました。
「グフフ、心をぶっこわすにはこれが一番だ」
 カメに複雑な形のガラスの大きな筒を漬けると、先端を姫さまの尻の穴に挿します。
「ひっ?」
 それに付属した革袋をぎゅっぎゅっと握りました。
 するとカメの液体が吸い上げられ、ガラスの筒から姫さまの尻の中へ送り込まれました。
「ひーーーっ!?」
 姫さまが暴れましたが、気を付けの姿勢のままぶらんぶらんと揺れるだけで、締め付けがますますきつくなるだけです。
 目が回りそうな超拘束の中、浣腸までされてはたまりません。
 姫さまは羞恥で狂いそうになりながら、ラニスタの差し出す壺の中に排泄しました。
 しかも1回では許されず、何度も何度も、数え切れぬほど浣腸を繰り返されました。

 奴隷としての調教が、ただ浣腸だけで済むわけはありませんでした。
 調教の恐ろしい仕掛けは、それが快感とセットになっているということです。
 ラニスタは姫さまをフックから下し、全身の紐による締め付けを解除すると、姫さまの未熟なクリトリスを刺激しました。
 未熟なピンクの豆が太いリングに貫かれている様子が痛々しくありましたが、取り返しのつかない処置をされてしまった、というあきらめの感覚が、姫さまにソクソクと不思議なきもちをおこさせていました。

「いやだッ……  いやっ……  ……いやです…… ン……」
「ずいぶんしおらしい声を出すじゃねぇか」
 ラニスタはクリトリスを執拗に責めます。
「頭がボーッとしてぇ…… 何かがこみ上げてくるぅ…… あふっ」
「グフフ、イッていいぞ。そら、そら、そら」
 姫さまの全身を、熱い流れが包み、それが下半身から頭へと駆け抜けます。
「あーーっ、何か来ちゃう? イ、イクっ!」
 真黒な革に包まれた体を弓なりに反らせ、プシッと汁を散らせて姫さまはアクメをむかえました。

 そこまでしておいて、ラニスタは革パンティに太い突起のついたものを持ってきました。
 大きな白い錠剤も用意しました。
「こいつは腸で溶けてガスが出る。要は浣腸と同じだ。固形浣腸だな。こいつを入れて栓をして毎日暮らすんだ。
 試合当日の浣腸に耐えられる訓練をするんだ。それとこの革下着は前に麻布が貼ってあるから、その敏感な豆が刺激されても耐えられるように訓練しておけ」
 直径が2cmほどもある大きな錠剤が肛門から押し込まれ、そこへパンティについた突起が差し込まれました。
 恥辱にまみれ、拡張感にさいなまれ、苦悶しているとガスが腸内で暴れてゴロゴロ言います。
 苦しくて体をひねるたびに勃起したままのクリトリスが麻布でこすられ、膝に力が入らないほどの快感になります。
 姫さまはその状態のまま後ろ手に縛られて床に転がされしばらくの間放置されました。
 閉じない肛門、どんどん溜まるガス、荒れ狂う腸、不快な腹痛などが姫さまを苦しめますが、一方、油汗を流しながら床で蠢くたびにクリトリスは麻布で擦られてどんどん気持ち良くなります。

 全身ギチギチな革に包まれたまま、圧力の逃げ場のない腸のガスに苦しみながら、姫さまはずっとイキそうな気持ち良さに悶えていました。
 それをじっと見ていたラニスタがお尻の部分を操作すると、弁が開いて勢い良くガスが出ました。
 排泄の安堵の中、与え続けられた快感が最高のピークに達し、心の底から安らかな気持ちでイキました。
「さあ立て」
 ラニスタは快感の余韻に浸る姫さまを無慈悲に引き立て、剣を持たせます。
 剣の技術での負け、そして超拘束下での浣腸やガスによる苦痛責めでの負けにより、姫さまは剣を持たされてもラニスタに逆らうことができません。
「うーんまだ固いな。お前のその固さは何だ。今までの女闘奴はここらへんでもうグズグズになって、心の赴くまま剣を振るっていたぞ。いったいお前の心の芯にあるものは何なんだ」
「……」
 やはり一国の姫として育った気位と責任感は、いくら奔放にくらしてきた姫さまでも簡単に捨てられないようです。
「壊れ切らないと本当に死ぬぞ。仕方ねぇな、もっと後で使おうと思っていたモノなんだが……」
 ラニスタが持ってきたのは今穿かされているものよりも、もっと巨大なお尻の突起が付いている革パンティでした。
 しかもクリピアス部分は円くくり抜かれ、周囲には複雑に動く金属の刺とピアスを固定する金具がついていました。
「こいつを突っ込まれると、たぶんお前は意識が飛ぶ。だがその瞬間にお前は過去を捨てて生まれ変わるんだ」
 姫さまは剣を構えた姿勢のまま、今穿いている革パンティを脱がされ、ポッカリ開いた尻に、およそ考えられないほどの量の膏薬と潤滑油を塗りこまれ、キノコのように傘が開いた超極太のアナル栓をあてがわれました。
 姫さまは剣を構えたまま必死に自我を保とうとしますが、すでに快楽を教え込まれた今は、めちゃくちゃに壊されたい、という気持ちも心のどこかに芽生えていたのでした。

 剣の切っ先を睨んだまま、超極太栓を挿入される姫さまですが、傘の一番太いところがどうしても通りません。
 全身を強張らせ、剣を構え、自分では一番得意で、一番神聖で、一番高貴な姿のつもりのまま、体で一番汚い部分に快感の杭を打ち込まれてしまう恥辱に、ハラハラと涙を流します。
「ウンコするようにいきめ」
「そんなの無理だ!」
 反抗すると無理矢理栓を押し込まれ、体が裂けそうな恐怖が生まれました。
「お前なぁ、もう突っ張らなくていいぞ。もっと楽になれ」
 クリトリスを優しく刺激しながら、ラニスタは呪文のように姫さまの耳に囁きかけます。
 思わず耳元で優しく囁かれ、ボーッとする姫さま。
「はふっ…… ……ほんとに? ほんとに楽になっていいの? ……ああん」
 姫さまの心のどこかがピシッと割れました。
 いまだにキッチリ剣を構えたままではありましたが、心が夢見心地になり、言われるままに自ら排便しました。
 その瞬間に肛門が最大に広がり、全身の毛穴が開くほどの快感を伴って、大きな音を立てて超巨大な栓が逆流して侵入し、あとは吸い込まれるように根元まで飲み込まれました。
「アーーーッ!!」
 絶叫して剣を落とし倒れそうになる姫さまを抱え、ラニスタは手早くクリピアスを穴に通し、刺の中心にセットしました。
 革パンティをきっちり穿かされて、姫さまはラニスタの腕の中でクタクタになったままビクンビクンとイッていました。
 姫さまの痙攣が収まると、ラニスタは姫さまを再び自力で立たせ、剣を持たせました。
 その時の姫さまの表情を見て、当のラニスタ自身がゾクリとしました。
 全頭マスクで細かい表情はわからないのに、目の穴から見える目は快感に満たされ、口元の端はいびつに吊り上って、寒気がするほどの妖しい微笑みを湛えていました。

 ラニスタが剣を取ります。
 向かい合ったのを合図に、ものすごい勢いで姫さまが切りつけます。
 狭い部屋の中、あっという間にラニスタは壁際まで追い詰められ、姫さまの横一閃の太刀さばきで剣を折られました。
 ラニスタは死を覚悟しましたが、こんなすごい剣闘士に出会えて満足だと思いました。
 姫さまは全頭マスクの奥でニッコリ笑うと、そのまま気を失って倒れました。

 それから姫さまは身も心も女闘奴になりました。
 ラニスタは姫さまの資質の開花を大変嬉しく思いましたが、奴隷としての経験が無い姫さまを容赦なく鍛えました。
 打たれ強くするために理由もなく鞭打ちしました。
 頭のフックで吊るされ、全身ギチギチに圧迫されての鞭打ちは、ものすごい屈辱と痛みでした。
 戦闘時のクリピアスの刺激に慣れるため、錘を何個もピアスにぶら下げて試合をさせられました。
 そういった基礎訓練の他に、実際にコロッセオで練習用奴隷を殺すといった実戦訓練も積みました。

 いよいよグラディエーター(剣闘士)としてのデビューです。
 何ヶ月かぶりに遠目に会う国王に、涙をこらえて挨拶しました。
 試合が始まると、全身拘束衣のハンデも、大量浣腸も、巨大なアナル栓もなんのその、まるで居合切りのように相手の女剣闘士を舜殺してしまいました。
 最初はあっけにとられてその鮮やかな太刀に喜んでいた観客も、姫さまが勝ち進むごとに次第につまらなくなりました。
 客席から、拘束具やピアスが投げ込まれました。
 次に試合う相手の女剣闘士から屈辱にも、ピアスを革の上から乳首につけられ、足枷を嵌められました。
 苦戦する姫さまの苦悩や、ぱっくり見えている股間が濡れる様子に観客は大満足しました。

 こんな試合を繰り返しながら姫さまは勝ち進み、数年後、正体を知ったラニスタ合意のもとに城に戻ります。
 そして、たまに城を抜け出してはコロッセオで闘うのでした。
 そののち、隣国が攻めて来た時も姫さまの働きで大勝利を収めるのはまた別の物語になります。



おしまい。
HOME  |  小説目次  | 
 

powered by HTML DWARF